環境保全活動通して築く、人と自然のハーモニー

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理事長通信 No.005

//////   原子力政策の一環、核ごみ処理試験施設の学習・見学の報告  //////
 日本原子力研究開発機構(JAEA)の国家プロジェクトに、ECU代表団の一員として幌延(北海道最北端)に核のごみ地層処分規模試験施設と
調査坑道の見学 参加。以下が、二日間日程での概要報告です。これが研究実践の姿か!と参加者各位が理解を深めたことは、確かでした。
1)見学場所:JAEA 幌延深地層研究センター
   見学と質疑応答は、換気立杭と水平坑道地下250mの全域。350mまでは完了。更に500m坑道まで、切削の予定。
2)  センターの研究課題と安全対策: 
  日本の地層処分研究開発拠点は、瑞浪の結晶質岩と幌延の堆積岩の2箇所あり、高レベル放射線廃棄物(核ごみと仮称)の対象研究の候補地
となっている。ご存知の六カ所村は、中間貯蔵管理となっている。
 ① 大量湧水と坑内排水抑制対策(750m3/day以上)
 ② 空気中のメタンガスの防爆仕様(5%以上と火気源排除)
 ③ 核ごみの人口バリア構造
 ・ 核ごみの仕様:放射線量約1500Sv/h, 発熱量約2300w、表面温度200℃以上
 ・溶融したガラスに固体化し、12cm厚の鉄筒に密閉(重量約500Kg)。
 ・最終は、3立方メートルのコンクリートで遮蔽し安定地層に埋蔵。人間の生活環境からの隔離処分とする。
3)地層処分の経済社会的影響〜諸外国での評価:
 ・処分地選定済・・フィンランド、スエーデン;(風評被害含め、その影響可能性を分析済み)
 ・設置に関心のある地域調査段階・・英国、ドイツ、ベルギー、スペイン、韓国
 ・文献調査中・・日本(報告・助言・協力で地域との合意形成あり)
4)  JAEAチャネル(季刊誌)より研究成果に関する紹介があります。
 その中より、幌延深地層研究センターをアップ下さい。分かり易い説明と写真などがご覧いただけます。

https://www.Jaea.go.jp/atomic_portal/jaea_channel/